知らないと恥をかく消防活動空地の設置基準とその種類について

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消防活動空地とは、はしご車が救助活動の際に容易に作業ができるように設けるスペースのことを言う。基本的には建物の敷地内に設置することが多く、決して狭く無いスペースであるので、敷地計画上無視できない。今回はこの消防活動空地について解説させて頂く。

 

消防活動空地の目的とは?

消防活動空地は冒頭でも説明した通り、災害時にはしご車が容易に救助活動ができるように設けるスペースのことを言う。救助活動の際、はしご車は消防活動空地に駐車し、そこからはしごを伸ばし、建物のバルコニーや窓を介して消防隊が建物内に侵入し、救助活動を行うことになる。

はしご車は全長10m以上、幅は2.5m以上、高さ3.6mほどの大きな車だ。これほどの大きな建物が収容できるほどスペースを設けるなければならないということになる。

当然ながら活動空地上には物を置いてはいけないし、車を駐車してはいけない。法的に必要であること以前に人命救助の上では欠かすことができないということを理解しておきたい。

 

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消防活動空地の設置基準は?

では、どのような建物に消防活動空地は必要となるのだろうか?実は消防活動空地の設置については、各行政によって異なる。行政がそれぞれ条例によってその設置基準を定めるているのだ。

但し、一般的には開発行為に当たる建築計画で、建物の高さが4階以上の場合に設置が必要となることが多い。空地の大きさは12m×6m、はしご車の重さに耐えれるように20t耐圧の仕上げにしなければらなない。

また、目立たせるために消防活動空地であることのペイントが必要となることも多い。また、傾斜が急な場合、はしご車も影響が出るので、横断勾配は、5パーセント以下と決められている場合が多い。

このように設置基準については事細かに定められており、確認申請の前までに管轄する消防署と充分に協議をして進めなければならない。

 

どうしても消防活動空地を設けることができない場合は?

12m×6mというスペースは、例え大規模な建築計画であっても無視できないほどの大きなスペースだ。これだけのスーペースを敷地内に設けることは、施主からも許されないことも多いだろう。特に都心部の地価の高い敷地であれば尚更だ。

そのような場合は、消防署との協議次第で緩和を受けることができる。消防隊が進入できる外壁側に沿って、大きな道路があれば、その道路上にはしご車が駐車できるため、敷地内に設置することが免除されるというワケだ。

もちろんこれは協議次第なので、行政によってはどうなるかはわからない。但し、交渉の価値はあるので、諦めることなく交渉を続けてみよう。条件的に厳しい都心部であればあるほど認められるケースが多い。

 

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色々な消防活動空地

消防活動空地は緊急時にその場所がすぐに認識できるように、そして、重要な場所であることを認識させて物を置かれたり、勝手に駐車されないために目立たなければならない。よって一般的にはゼブラマークでの表示が多用されている。

しかし、これは見た目を気にする設計事務所や施主からの評判は悪く、景観上もあまり良くないということで、近年では簡素化された活動空地の表示が人気となっている。

各行政によって、その表示基準は様々あるので、デザイン上を気にするのであれば根気よく交渉を重ね無ければならない。簡易は表示をする場合は、別途、活動空地であることを示す看板を設置する必要がある場合があるのでご注意頂きたい。

kuchi02

<ゼブラマーク>
jamming-dive.netより

 

kuchi

<簡易な表示>

http://buneido-e.jpより

 

はしご車の駐車意外の消防活動空地とは?

消防活動空地はそのほとんどがはしご車を駐車し消防活動を行うためのスペースとして設けられるが、それ以外の場合もある。

例えば、はしご車が通れないような幅の狭い道路の場合、消防隊は自ら簡易はしごを移動させてバルコニー等に立て掛けて建物内に進入するという行為を取る。

そのような場合、そのスペースを確保するために空地の設置を求められることがある。広さとしては大凡2m×2m程度であることが多い。はしご車ほどではないが、救助時には重要なスペースとなる。

 

最後に

今回は消防用活動空地について説明させて頂いた。敷地に余裕がない場合、敷地の収益率を下げる要因となる消防活動空地であるが、人命救助というその本来の目的を見失ってはならない。

しかし、上述した通り、どうしても無理な場合は、行政との交渉次第では緩和することも可能だ。いづれにしても、建築計画に大きく関わる項目であるので、設置の要否、緩和の有り無しは早い段階で確認をして、後戻りのないように建築計画を進めて頂きたい。

 

 

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