建物の随所に設置されている消火器は、誰しもが目にしたことのある、一般的な消火器具だろう。

これは自発的に設置されている場合も多いが、実は消防法第17条の規定にもとづき、防火対象物への設置がもとめられている、れっきとした消防用設備のひとつである。

しかしながら、その設置基準については、あまり意識されていないように思える。

えてして計画が固まった段階で行政の消防部署に事前協議に行き、そこで個数や設置場所を協議して(というより指示してもらって)、その通り設置する…といった程度ですましてはいないだろうか。

ここでは消火器の設置基準をもう一度おさらいし、あわせて緩和規定などを解説する。

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【記事監修】 山田 博保
【記事監修】
株式会社アーキバンクCEO
一級建築士
不動産コンサルティングマスター

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。